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[C8] Re: タイトルなし

コメントいただきありがとうございます。8月は忙しくて更新できませんでした。今後がんばります。
  • 2014-08-30 03:47
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親父の家政婦だった女 第四十七話

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 落ち着くのを待つ間、手持無沙汰だったので西岡に訊いてみた。
「なあ西岡。もしさっきの『洗浄』中にさ」
「はい」
「俺が射精してしまっていたらどうする?」
 西岡は優しく微笑んだ。
「その場合は、二十日間の禁欲に再び挑戦していただくだけですわ」
「そ、そうか」
 何だ、それだけで済むのかと少し拍子抜けした。それから、二十日間の禁欲が「それだけで済む」というレベルではないことに気付いた。この二十日間、俺がどれだけ悶々とした生活を強いられてきたかを考えたら、もう二度と挑戦したいとは思わなかった。しかも、俺が約束をたがえて二時間早く射精してしまったことに対する罰だったとしたら、先ほどの「特別な理由がない限りあのような仕舞い方はしないようにいたしましょう」の仕舞い方、亀頭を露出させた仕舞い方で二十日間の禁欲を強いられたとしても文句は云えなかった。
「あと二時間弱で日付が変わるな」
「先ほどからそればかり気にされてますね」
「う、うるさいな。二十日間は長かったんだよ」
「くすっ、失礼いたしました」
 口では謝りながらも、顔は笑っている。ただその笑いは、人を小馬鹿にした笑いではなく、もっと穏やかな、まるでよく頑張った子を褒めるような笑い方のような気がした。
「日付が変われば、思う存分射精していいんだよな」
「はい、零時を過ぎましたら、たっぷりと射精させて差し上げますわ」
「う、うん、そうか」
 西岡がやたらはっきりとストレートな云い方をする。最終日だから俺を安心させようとしてくれているのかもしれない。
「その後はどうなるんだろう」
「その後とおっしゃいますと?」
「今日、出させてもらった後のこと。もう貞操具は着けなくてもいいのかな」
「いえ、貞操具は今後も着けていただきます」
 そうなのか。俺は肩を落とした。
「ただ、期限は設けませんから、いつでも好きな時に西岡にお申し付けくだされば、ご奉仕いたします」
「わかった」
 西岡は俺の方をじっと見つめながら話している。俺は西岡から目を逸らして、足元に視線を落とした。やはり気恥ずかしさは払拭できなかった。

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Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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