第一話へ第二十七話へ 西岡の部屋にはまだ灯りが付いていた。何を云われるかとびくびくしながら、一方、何をしてもらえるかとドキドキしながら、俺は西岡の部屋のドアをノックしたが、返事はなかった。三度ばかりノックをしても返事が無いので、「西岡、俺だ、入るよ」と声をかけてそっとドアを開けた。西岡は部屋にいたが、机に肘をついて居眠りをしているようだった。座布団も敷かずに床の上に正座を斜めに崩して座り、左肘を突...
第一話へ第二十六話へ 寝る段になって、寝室で俺の布団を敷いていた西岡とすれ違った。西岡は布団を敷き終わって、自室へ寝に行く所だった。お休みなさいませと云って自室へ向かう彼女を見送って、今日中には貞操具を外してもらえると踏んでいた俺は戸惑った。西岡はもう寝てしまうつもりか。今夜には快楽を約束すると云ったのは何だったのか。...
第一話へ第二十五話へ その日は一日中、胸がむずむずする感覚と、今晩の快楽への期待と、先日の乳首への悪戯の記憶とに揺さぶられながら過ごした。「乳首の感度を高める訓練」などと称してやらされた乳首に触れるゲームを思い出して、多人数の講義中、こっそりシャツの上から自分の乳首に触れてみたりもした。乳首には鍼治療シールが貼ってあって、その上にシャツ、さらにその上から触っていることになる。それにしても、自分の乳...
第一話へ第二十四話へ「具体的にはどういうことだ」「はい、ミルキングは、健一様の直腸に指を挿入させていただいて、内側から輸精管を直接刺激することによって、強制的に精子を絞りだす方法です。この場合、射精の快感を伴わず、人によっては痛みを感じることもあります」...