第一部第一話へ第一部第十三話へ トオルが眠りに落ちたのを確認してから、私はインプを喚び出しました。「小悪魔、下郎、奴隷、貪る者、出なさい、仕事よ」『キキッ、仕事ですカ』 私の手のひらの上に現れたのは見るもおぞましい黒い小悪魔です。「ええ、仕事よ。この少年の胸に刻まれた今日の素敵な記憶を、上から丁寧になぞって、深く深く刻み込んであげなさい。特に、女の子を征服した快楽をね」『デハ、少年の魂の一割を給料...
第一部第一話へ第二部第一話へ カラオケ店内での男子校生変死事件はテレビや雑誌で大々的に報道され、トオルの学校でも大騒ぎになっていました。ただ、報道されているのはケイスケの変死体だけで、アヤについては報道は一切触れませんでした。...
第一部第一話へ第二部第一話へ第二部第二話へ アヤは意識を取り戻しました。警察は、最初こそアヤの身体を気遣うそぶりを見せましたが、次の瞬間にはもう、犯人や犯行当日の状況をアヤに問い質していました。...
第一部第一話へ第二部第一話へ第二部第三話へ 私は久しぶりにトオルの部屋を訪ねました。 トオルは、しばらく見ないうちに頬が痩せこけ、目の下が窪んで、ひどい顔になっていました。インプの奴がいい仕事をしたようです。...
第一部第一話へ第二部第一話へ第二部第四話へ 深夜十一時、アヤが学校の敷地に入りました。アヤが家から抜け出すこと、学校のセキュリティを誤魔化すことに関しては、私が手伝ってあげました。...
第一部第一話へ第二部第一話へ第二部第五話へ 零時になりました。――アヤ、今よ、縄を思いきり引きなさい!――...