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親父の家政婦だった女 第二十五話

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「具体的にはどういうことだ」
「はい、ミルキングは、健一様の直腸に指を挿入させていただいて、内側から輸精管を直接刺激することによって、強制的に精子を絞りだす方法です。この場合、射精の快感を伴わず、人によっては痛みを感じることもあります」
 さも当然のように云いきる。そんな方法はごめんだ。
「もう一つの方法は?」
「今晩まで待っていただけるのなら、その方法は先のお楽しみです」
 西岡は悪戯っぽく微笑んでみせる。それで、何となく、本当に想像を絶するほど気持ちいいのだろうと思った。
「どちらになさいますか。今か、今夜か」
「じゃあ、今夜まで待つ。後者の方法で頼む」
「承知いたしました。では、朝食の準備が整うまでしばらくお待ちください」

 朝食が済んで、大学へ出ようかというところで西岡に呼び止められた。
「健一様、お出掛けの前にちょっとよろしいですか」
「時間はあまりない」
「今晩のために、今から着けていただきたいものがあるのですが」
 新手の貞操具の仲間かと一瞬警戒したが、西岡が手に持っていたのは小さな円形のシールのようなものだった。
「筋肉の緊張をほぐし、血行を良くするシールです」
「それをどこに貼るんだ」
「シャツを上げて胸を出していただけますか。今晩、一番敏感になる所に貼らせていただきますわ」
 云われるままに自分でシャツをたくし上げると、西岡はウェットティッシュで胸板を一拭きし、両方の乳首にシールを貼る。シールが肌に付く一瞬、ちくりと針の刺すような痛みが走った。
「痛い」
「鍼治療のための非常に細い針のついたシールですから、貼るときだけは少し痛かったかも知れませんが」
「先に云え」
「失礼しました。ですがもう痛みは感じないはずです。まだ痛みますか」
「いや、確かに痛くない」
「それを今日一日貼っていてくださいませ。今晩には今まで経験したことのない快楽が得られることをお約束しますわ」
「う、うむ」
 困る。確かに、朝っぱらから貞操具の話題を振ったのは俺の方なのだが、このような初秋のさわやかな朝に、これから大学の講義に出掛けようという時に、今晩の快楽を約束するなどという言葉を家政婦の口から聞くのは、何かが間違っている。俺はあたふたしながら急いで家を出た。

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右斜め下

Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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