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第一話へ第六話へ ヴァギナに呑まれてトオルのペニスはいよいよ熱くなりました。トオル自身にも、性欲なのか、快楽なのか、苦痛なのか、よくわからなくなっているはずでした。ただ熱く、鼓動が速く、ペニスが硬くなっていました。私は腰を前後に揺すりました。結合部分からくちゅくちゅと不浄な音がしました。
魔力がトオルの全身を包み、射精を促しました。トオルの口は「ああっ、あっあっ、うあ」と意味のない呻き声をあげました。トオルが熱病の絶頂に達したとき、射精によって放出されたのは精子ではありませんでした。トオルの魂が裸になって、私のヴァギナの中で、どろどろとペニスの先にあふれているのでした。
私はトオルの魂を魔力の中に取り込み、溶かしました。そして、トオルの「憎悪」と「殺意」と「快楽への期待」とを融け合わせ、それらの区別がつかないようにしてあげました。
私はトオルの魂に問いかけました。
「ねえ、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいい……」
「ねえ、憎い? ケイスケが憎い?」
「ああ、憎い……」
「そう、殺したいほどに?」
「ああ、殺したいほどに……」
「ねえ、気持ちいい?」
「ああ、気持ちいい……」
「殺せばもっと気持ちよくなるよ」
「……殺せば、……?」
うわ言を吐いてうなされるトオルを心配してか、トオルのお母さんが寝室に様子を見に来ました。もちろん、トオルのお母さんに私の姿は見えません。トオルの魂は今、私のヴァギナの中でとろとろに溶かされていますから、トオルがお母さんに気がつくよしもありません。お母さんはトオルの額の冷えピタを取り替えて、何か怖ろしいものの気配を感じ取りでもしたかのように急いで部屋を去りました。
私は気にせずにトオルの魂に語りかけました。
「あなたが相手を強く憎み、殺したいと願うとき、トオル、あなたは右手の五本の指全てを、相手の胸に突き立てなさい。その時あなたの殺意は魔力を帯びて、指から爪のように鋭く伸び、相手の心臓を握りつぶして死に至らしめるわ。さあ、復唱しなさい、『殺したいと願うとき』」
「『殺したいと、願うとき』……」
「『右手の五本の指を、相手の胸に突き立てる』」
「『右手の五本の指を、相手の胸に突き立てる』……」
トオルはとっても素直ないい子です。
第八話へ
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