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親父の家政婦だった女 第四話

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 ぎゅっぽ、という音を立てて、西岡は唇を亀頭から放した。そうして鎌首をもたげるように上体を起こし、毛布を上にはねのけた。目が合う。西岡はいつもどおり簡素な寝巻を着ていた。
「もう、出ちゃいそうなんですか」
 目を合わせているとどうしても答えなければいけないような気がして、目を逸らした。西岡が微笑んだ気がした。

 再び、亀頭への口づけ。今度は触れるか触れないかの、軽い口づけで、却って性感が高まるように思われる。
「健一様ぁ~?」
 ペニスの近くで熱い吐息が長く引き伸ばされる。それだけで達してしまいそうだ。
「出してしまうんですか? ねえ」
 ねえ、と云いながら裏筋を一舐めする。
「はっきり云ってくださらないと」
 会陰に当てた手をゆっくりと動かし、内股をくすぐる。
「わかりませんよ? ほら」
 この女はまるで男があとどれぐらいで絶頂するかを把握し尽くしているかのように、直前のぎりぎりのところで性感をコントロールする。出したい! このまま焦らされ続けたら、頭がどうにかなってしまいそうだった。

 と、西岡が声のトーンを変えた。
「あら、健一様、お体の調子がすぐれませんか? 今日のところは、これ以上ご無理なさらない方がよろしいでしょうか……?」
 それは、真面目ぶって主を心配する口調の中に、あざけりを多量に含んだ脅しのトーン。
「いや……大丈夫」
「ですが、あまり長く続けるとお体に障るのでは?」
「いいから」
「いいから、なんです?」
 そう云いながらも会陰をいじる手は止めないこの女が憎い。会陰だけでは絶頂できない。

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右斜め下

Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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