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親父の家政婦だった女 第十八話

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 だが西岡の両手は、ペニスの横を素通りして俺のワイシャツのボタンを開け始めた。空しい期待はペニスを余計に張りつめさせる。西岡は腕を伸ばしてワイシャツのボタンをすべて開けてしまうと、俺の腹の汗を舐めるかのように、へその周辺に口づけした。西岡が首を伸ばして腹に口づけしている間、俺の関心はペニスの先端に触れているものに向いていた。西岡の胸元のブラウスの生地が、ちょうど亀頭の露出部分に触れて、かすかな、微妙な振動を与えているのであった。

 ワイシャツのボタンを開けてしまった両手は、前から侵入して俺の胸板を撫でていた。指先で、触れるか触れないかの弱さで、執拗に、あっちに行ったり、こっちに来たり、つついてみたり、撫でてみたり。その指が乳首の先端に触れた時、期せず「う」と声を出してしまった。西岡がこの声を聞き逃すはずがなかった。
「あら、健一様、男性でもここが気持ちいいのですか?」
 云うと両の乳首をきゅうっと抓んだ。かすかな愛撫で燻っていた快感は一気に強まり、同時に抓まれた痛みがその快楽をかき消してしまった。
「じゃあ、ゲームをいたしましょう」
「ゲーム?」
「乳首をもっともっと敏感にするための訓練ですわ。健一様、頭を後ろに倒して、自分の胸を見ないでくださいませ。それで、乳首に指が触れているかいないか、当てるゲーム。これをやると乳首の感度が飛躍的に高まるのです」
「何のためにそんな」
「今日は溜まったものを抜きたいのですよね。もし健一様が負けたら、今日もおあずけです」
 だから、そういうことを、こともなげに云うな。こちらとしては死活問題だ。
「それはひどい」
「そうでしょうか。健一様は快楽を求めておいでなのですから、身体の様々な部位を敏感にしておいて損はありませんわ」
「ん? それも、そう、……か」
 云われるがままに頭を後ろに倒して天井を見た。天井を見ていても仕方がないので、いっそ目を閉じてしまった。
「では始めますね。これは乳首に触っているでしょうか」
 注意を胸元に集中させる。人間の触覚というのは手や指以外は曖昧なもので、自分の胸板に触れているものがシャツなのか、人の指なのか、判断のしようがなかった。
「うーん……触っていない」
「正解です。では……」
 胸板を指が滑ってくる感触。視覚で確かめようがないから、まるで全身の感覚が胸の触感になってしまったような錯覚を受ける。
「これは乳首に触れていますか」
「触れて、いな……、いや、触れている」
「不正解です。目を開けてご覧ください。これはまだ乳首の近くですわ」
 見ると、乳首のラインの外側を指先がなぞっている。にっこり笑う西岡と目が合って、慌ててまた天井を見上げ目を閉じる。
「ふふっ、これで一勝一敗ですね。次が最後の問題ですわ」
 次を外したらおあずけ! その条件が俺を打ちのめす。俺は、西岡の出すルールに反抗するよりも、そのルールの中で何としてでもイかせてもらうんだという方向に思考がシフトしていた。

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右斜め下

Author:右斜め下
人が苦しむ物語が好きなんだけど、苦しんでいれば何でもいいってわけでもない。
自分でも「こういう話が好きです」と一言で言えないから、好きな話を自分で書いてしまおうと思った。
SとかMとかじゃないんだ。でもどっちかっていうとM。

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